迷子チラシの作成と配布・掲示

目次

step 1 捜索エリアを把握する

不妊去勢済みの家猫が脱走した場合の行動反映は50-100mと言われています。そのエリアに何軒くらいの住居がありチラシの枚数はどれだけ必要かなどをおおまかに把握します。

エリアの把握は日頃からはできていないことがほとんどだと思いますが、地図アプリで自宅周辺を拡大すると、住居の戸数までカウントすることができおすすめです。

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私が実際にGoogle地図を使用して行なった手順を記します。もちろんプリントアウトしたものに手書きでも構いません。

  • 地図アプリで自宅付近を拡大し、スクリーンショットをとる
  • 画像加工アプリを使い、スクショした画像に、自宅を中心とした半径50mごとの円を描く(ピンクの円)
  • プリントアウトする
  • 配布するべき戸数を数える

※上記画像には捜索中の追加情報も含まれています。
 [赤点]目撃情報などがあった地点、[水色の囲み]ポスティングエリア。

私の居住エリアは、広い畑が多く含まれている(地図上部)こともあり、広めに半径200mほどの戸数を数え、さらに余裕を持った部数を算段しました。

ここで作成した地図はポスティングの際にも使えます。
目撃情報の記入など、捜索の重要なツールとなります。

step 2 チラシを作成する

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目撃情報があがりやすいように、重要なポイントを押さえ、迅速に作成することが大切です。

迷子猫チラシ作成ポイント
  • 猫が逃げた、どんな猫か、連絡先 の3点が目立つ・目に飛び込む
  • 猫好きじゃない人にもわかりやすい写真と記載
  • エリア情報を混ぜる
  • 猫好きな人に共感してもらえる少しの感情を混ぜる
  • 人慣れしている・していない
  • 連絡先について

point 1 「猫が逃げた」「どんな猫」「連絡先」の3点が目立つ・目に飛び込む

・この際デザイン性はあきらめ、とにかく目立つことを最優先にします。

・上下赤色のベタ塗り(帯)にし、上に「猫脱走・猫行方不明・猫さがしています」など記載しましょう。

そして下には連絡先の電話番号と名前を大きく入れます。

point 2 猫好きじゃない人にも特徴がわかりやすい写真と記載

意外と大事なのがこれです。猫に興味のない人は、猫の柄など知りませんので、「はちわれ」「きじとら」などはまず通じません。

一目で見てその子の柄の判別がつくような写真を選んでください。

経験上、白黒(白キジ含む)は似た柄の外猫が多く、「誤情報」も頻出しがちです。

  • 尻尾は長い短い?
  • 遠くから見てもわかる柄の特徴は?
  • 手足の柄など、細かな判別に役立つポイントはないか?

冷静に思い出してみてください。普段から万が一のために写真を用意しておくのも良いでしょう。

閑話休題

三毛猫を捜索していた時、目撃した女性が「あの、白に黒とか茶色がある・・?」と言いました。「三毛猫・三毛」と言えば誰でもわかると思っていた私は衝撃を受けました。猫飼いの常識でいろんな情報を省略してしまわないよう、注意しましょう。

point 3 逃げた場所などエリア情報を混ぜる

目撃した人も、見知らぬ人に電話をかけるのは怖いものです。なるべく地域の人同士しかわからない場所の名前や、自宅の場所など示して、警戒のハードルを下げておきましょう。

  • 脱走した場所は?(自宅の場所)
  • どの辺に逃げて行った?
  • 目撃情報が出ている場所は?

半径50-100mといっても、意外と広いものです。

「あ、ここうちの近くだな」

「散歩で通る場所だ」

などと、見た方に意識して探してもらえるような効果もありますので盛り込んでみてください。

point 4 猫好きな人に共感してもらえる少しの感情を混ぜる

「転入直後に飼い主の不注意で脱走させてしまいました」

「大晦日の夕方に脱走させてしまいました」

私がこれまで実際に使ったフレーズです。

脱走は完全に飼い主の不注意ですが、猫飼いの方なら哀れんで気に留めてくださるかもしれない・・地域を味方につけるために、ほんのほんの少しだけ、感情を言葉にするということも試してみていいかもしれません。

point 5 人慣れしている・していない

人慣れ度合いも記載しておけば、実際に見つけた時、猫を呼べばいいのか、声をかけたり人を見ただけで逃げてしまう恐れがあるのか、目撃した際の行動指針につながります。

「臆病ですので声はかけずご連絡ください」

「とても慣れているので、呼べば気づいて寄ってきます」

どうして欲しいか、合わせて記載すると良いでしょう。

point 6 連絡先について

万が一携帯電話がかからない時のために、自宅電話番号を記したり、LINEのQRコードを掲載するのも手としてあります。

実例

最後に私が実際に配布したポスターをお見せしますので参考にしていただければ幸いです。

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一番最初に作成したもの。特徴的な柄で、お隣さんの裏山に逃げたことがすぐにわかりました。聞き込みをしたお母さんたちが写真を見て、「これこれ!」と即座に声を上げたのが印象的でした。

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この子達は捜索が2ヶ月におよびました。途中、情報の更新や、再度周知をかける目的で更新して配布をしたものです。右上に「失踪した年月日」、また右下に「情報更新日」を入れておくとよいでしょう。

step 3 印刷する

チラシのデータが出来上がったら、捜索エリアの特性や、配布枚数を踏まえて、どこでどう印刷するかを決めて、手配をします。

メリット・デメリット

自宅プリンタ、コンビニプリンタ、インターネットの印刷サービスの3つの選択肢について整理します。

メリットデメリット
自宅プリンタ⭕️ すぐ印刷できる✖️ 印刷が不鮮明になりがち
✖️ 時間がかかる
✖️ 紙やインク切れの可能性
コンビニプリンタ⭕️ アプリでデータから印刷可能
⭕️ 印刷が鮮明
⭕️ 紙もしっかりしている
✖️ 単価が割高(1枚40~50円)
ネット印刷⭕️ 大量部数が刷れる
⭕️ 日数×部数で(コストも)選択可能
✖️ 短納期はそれなりに高い
▲ 不慣れだと入稿に手間取る

私の選択

100部以上必要になる場合は、ネットプリントをおすすめしたいです。しかしどんなに早くても翌日到着です。丸1日は無駄になってしまいます。そこでおすすめしたいのが、以下のハイブリッド印刷です。

第1段階 ※できれば当日

自宅orコンビニで20〜50部程度

第2段階 ※できれば翌日到着

ネットプリントで残り100部程度〜

捜索エリアに家が少ない場合、20部くらいならば「自宅プリンタ」で継ぎ足し継ぎ足しでも十分でしょう。

肝心なのはスピードです
脱走がわかったその日に何ができるか。
近隣にチラシで周知できるか、捕獲器がおけるか。
お金はまた稼げばいいですが、命はかえってきません。
最善の選択をしてください。

step 4 ポスティング

チラシが印刷できたら、「捜索エリア地図」を手に、すぐにチラシの配布を開始してください。

配布済みのお家に何度も配布することがないよう、地図上にマークしていくといいでしょう。

チラシお断り、というお家も多々あります。そこは潔く諦めるのがマナーと思います。

住宅街を自分で歩いて配布するのは相当骨が折れる作業です。ポスティングの業者さんに委託することもできます。

しかし、配布中に庭先にいらっしゃる方やお散歩中の方などに直接お話しして協力を依頼できたり、潜伏していそうな場所を見つけられたりと、足で稼ぐと得るものが多いです。お時間がゆるす方は、極力ご自身での配布をお勧めします。

step 5 電柱などに掲示する

祈りを込めて作ったチラシですが、ポスティングはその他のチラシとともに、そのまま捨てられてしまうこともあります。

ポスティングと同時進行で、エリア内の掲示できそうな場所に貼り紙をすることをおすすめします。

  • エリア内の目につく電柱や壁に貼る
  • ラミネート加工をし美観・劣化防止に努める
  • コンクリート用の両面テープなども活用
  • 天気が荒れた後など剥がれ落ちていないか見回り点検
  • 保護できた際には報告とお礼を追加告知する

私の経験上、捜索エリア以外の(ポスティングはしていない)方達で、犬の散歩やウォーキングの際に張り紙を見て協力してくれる方達が多かったです。お優しい方が多く、本当にありがたかったです。

またそもそも電柱などにチラシを貼っていいエリアかどうか、ご近所の空気もあるかと思います。町会長さんに相談する、日頃から迷子チラシなど貼られていないかよく目を配る、などしておくといざという時に判断しやすいでしょう。

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無事に保護できた暁には報告とお礼を添付し1週間程度したのち、確実に剥がして現状回復をしましょう。

まとめ|アクションの流れ

step
捜索エリアを把握する

不妊去勢済みの家猫が脱走した場合の行動反映は50-100mと言われています。そのエリアに何軒くらいの住居がありチラシの枚数はどれだけ必要かなどをおおまかに把握します。

step
チラシを作成する

目撃情報があがりやすいように、重要なポイントを押さえ、迅速に作成することが大切です。

step
印刷する

捜索エリアの特性や、配布枚数を踏まえて、どこでどう印刷するかを決めて、手配をします。

step
ポスティング

チラシが用意できたらすぐに、最も近隣のご近所さんから配布を開始します。

step
電柱などに掲示する

ポスティングと同時進行でエリア内の掲示できそうな場所に掲示。

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