捕獲器
捕獲器の必要性
家猫としてどんなに慣れている子でも、一旦外に出ると、外猫のスイッチが入ってしまい、興奮や警戒が強くなってしまうのだそうです。初めて飛び込む環境、外猫や他の動物、人間や車との遭遇。家では抱っこもできるし、毎晩一緒に寝るような子でも、帰れなくなってしまうことにつながります。
実際、何日かかけてようやく近くまで来た子を、早まった私は、抱っこして捕まえようとして逃げられたことがありました。呆然と見送るしかありませんでした。
慣れていない子だけでなく、慣れている子も、捕獲器をうまく使うことは、愛猫をお家に取り戻すためには欠かせません。
捕獲器選びの3ポイント
安価な製品の注意点
ネットで検索すると、下は3,000円から1万円以上するものまで、価格帯にばらつきがあり、チョイスに迷われることと思います。
経験上、安価なものは以下のような注意点があります。
- 仕掛けのセットが難しい
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仕掛けには様々な種類があります。慣れていないと、暗い場所では特にセットがうまくいかず、現場での焦りにつながります。
- 不安定
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実際に逃げられたりしたわけではありませんが、部品と部品の組み合わせが不安定で、中で暴れたら崩壊してしまわないかな・・と不安を感じるような製品もありました。
届くのに時間がかかる
捕獲器はネットで購入できますが、届くのに時間が読めないことが多いです。
そのため、 注文した捕獲器が届くまでの間、地域の愛護団体等からお借りするという手段もあります。有料で貸し出しているサービスもあるようです。
その場合、返却時は必ず消毒清掃の上、約束を守ってお返しするなどマナーを守りましょう。
- いざという時に近隣でレンタルできるところをリサーチしておく
- あらかじめ購入し、1つは常備することも検討する
「踏み板式」の注意点と「釣り餌式」の利点
一般的に、踏み板式が推薦されていることが多いのですが、経験上、釣り餌式にも利点がありました。
まず、踏み板式では上手に餌だけ食べられてしまうことがあります。さらに、長期間外においたままだったなどの条件によっては、板を踏んでもうまく扉が閉じないことがあるようです。(値段的には1万円以上するものでした。)
もう1点は夏場の経験からですが、おき餌に虫が集ってしまうことが多々ありました。。
釣り餌式だと比較的その心配が少なく、また、踏み板の向こうではなく、猫の目の高さに餌をぶらさげられるのもパッととびつきやすい理由に思われます。
釣り餌のところがかぎ針になっているため、怪我をしそうで躊躇してしまいますが、踏み板で入らなかった際は「釣り餌」を試してみることも選択としてあると思います。
捕獲器プラスアルファ
組み立ての練習
先に書きましたが、捕獲器は初めて使う際はかなりわかりにくいものと思ってください。
あらかじめ1つ常備し、練習を積めればいいですが、少なくとも現場に持っていく前に、何度か練習し、しっかり使い方を理解した上で持ち出すことをお勧めします。
捕獲器セットの用意
目撃情報があった際にすぐに持ち出せるよう、捕獲器に必要なセットを用意しておくと便利です。
- 下に敷く新聞紙やボール紙
- 餌(匂い強めのご飯やおやつ、またたび)
- 皿 ※踏み板が閉じるサイズか要注意
- 捕獲器のカバー
- スプーン、ウェットティッシュ、ビニール袋など(環境を汚さないためにも)
お皿が大きすぎると、踏み板に引っかかり閉じないことがありますので、事前に確認しましょう。
また、設置している環境を汚してしまうとクレームの原因になりますので、きれいに作戦を遂行するためのアイテムも必要です。捕獲器に捕まった子は強いてある新聞紙をビリビリにしてしまいますので、それらを片付けるゴミ袋等、用意しておくと良いでしょう。
捜索中はこれらをバッグにまとめて入れておき、捕獲器とともにすぐに持ち出せるようにしておきましょう。